あるるる~と。

娯楽感想備忘録

『カメラを止めるな!』2017年96分日本映画

最近感想を真面目に書き過ぎたので、もっと簡易的にしたい。

※以下ネタバレアリ


~感想~

結構良かった。
話題なので一応押さえてきました。


前半が作中作、後半がそのメイキング。
37分ワンカットはヤバいよね、観ていてカメラマンの大変さにハラハラしてしまう。(水飲んでたね)
約100分、約40分、とするとまあ大体半分のところで切り替えだったって言っていいのかな。じゃあやっぱり三幕構成かな。てか三幕構成と起承転結の違いを見抜くのムズイ。
(作中作内のどんでん返しとか、メイキングパート内でのクレーン故障によるクライマックス流れ…とかポイントかな)

作中作内でも、最初のシーンが最後のシーンになるとか、ちゃんとまとめててよかったなと思う。
作中作内でもこう、転として?、本当にゾンビに襲われる!という展開が入るしね。
靴ひも解けてたり。演出されてた、かな。

作中作内で、ここなんだ?なんか変だな、とひっかかりがあったヶ所が、
基本的に全てメイキングパートで回収されるので心地よかったかなと思う。
ポーンとか、繰り返されると心地よいしおもろいね。何でもやっておくもんだ。
娘が出てきて、ああ!作中作内の監督と同じだ!ってなって、でも最終的には娘が父に似てたんだなって、両親の血をめっちゃ感じたりして良かったな。

意外に家族映画でした。



何が面白かったんだろうなーと考えてみると、伏線回収や、ひっくり返しかな?やはりシナリオがよくできてたかなと。
メイントリックである、冒頭本編が本編じゃないってひっくり返し……、正直予告見てたらわかってしまうので私は驚きは無かったけど、全く知らずに観た人はエッ!?てなれたのかも。
ただ、内容がわかってても、37分ワンカット作中作自体がかなり派手で良かったかなと思う。
作中作自体わりとちゃんと作られていて、ワンカットならではの工夫が観ていて感じられて段々惹きこまれたな。
作中作がガッツリ長いのは、結構独特のバランスかな?
伏線回収がとにかくひたすらされるのが良かったかなと思う。メイキングパートがやっぱり楽しかった、グループワークや仕事だから発生する憤り、物作りの世界も描かれてて。
裏話、みたいなものって結局みんな好きだよね?!ってことかも。

お母さんが良いキャラしてたよね。「大丈夫」の顔怖すぎるし、蹴り飛ばし爽快だし。

監督が、監督役として、俳優らに素の感情をぶつけていたことがわかったりも良いしね。演技かと思ったら演技じゃないやん!みたいな、そういう…細かいひっくり返しも多かったかな。



関係ないけど、
あの廃墟パート、『氷菓』の第8話の映画が彷彿とされた。予告の頃からずっと既視感があったんだよね。まあ違うけどさ。
なので、『氷菓』のように、視点であるカメラマンも登場人物だったりしないのか?(手も入るし)と気になりつつ観ていたけど、特にそんなことはなかった。まあ、そうか。

空撮とかあったけど、あれは本当にヘリ飛ばしてるのかな?ドローン?お金かかってる?謎。

パンフがしっかりしててよかった。


上映中、随所で笑いが起こっていたので、
映画館で観る映画だなと思いました。


★4
2018/09/08 鑑賞