あるるる~と。

娯楽感想備忘録

『ラヴレース』2013年93分制作国アメリカ

~あらすじ~

伝説的なポルノ映画『ディープ・スロート』、
その主演女優リンダ・ラヴレースについて描いた伝記映画。


※以下ネタバレアリ


~感想~

  • ストーリー
    • 前半は幸せな表の姿、後半は辛い裏の姿。丁度中間で、拍手喝さいを浴びて絶頂のシーンから、真実を描いた本を出すためにテストを受けている暗いシーンに切り替わる。
      • 本当に中間で真逆にパシッと切り替わるので、三幕構成なのかな?と感じる。
        • 出会い結婚出演~、中間、裏逃げる告白…。どうでしょー?時間忘れちゃった。
        • 作品中の運転シーンで出てきて逃げ直後の一人バスルームから始まり、全て終わり家族でのシーンで家に入ってって終わる。一人から家族、ポルノスターから普通の女性に、対感はあまりなかったけど真逆の変化はあったかなと思う。
    • OPシーンは音楽が派手で華やかな感じで、作品中での運転シーンでタイトル、そして逃げた後のバスルームで、怒涛の沢山の人々の声…「じゃあ リンダ・ラヴレースって何者?」。からの明るい音楽に平和な日焼け風景へ。この3分弱で惹きこまれたなー。
  • 画面
    • 全体的にポップでキュート。粗く少し古臭い様な映像含め、70年代の雰囲気が良かった。
      • フォントが凄くカワイイ。タイトルや、劇中内での文字。
    • ベロアの服とかかわいかったな。冒頭の方でガラものの服もカワイイ。
      • ラストでお母さんが身に着けてた服やアクセサリーもよかったな。水玉の青いジャケットに、クッキー?みたいなネックレスとブレスレット。
    • チャックのヒゲ、アゴより少し上のラインで揃えられてて独特だったな。
  • 印象に残ったシーン
    • 青い空、背の高い木。良い。
    • 鏡で反射させて肌焼いてるのおもしろかった。
    • 2人の笑顔写真の上でコカインは、ちょっと切ない。
    • 撃たれたダッチワイフ。壁に穴が開き、シュー...…と音をたてて沈み込んでいく。
  • 音楽
    • 不安な音楽とか凄く雰囲気出てた。エンドロールとか。
      • 独特な音。鐘みたいな音のする弦楽器…なのかな?
  • 台詞等
    • ウソでしょ? HAHA Very funny
    • 固く閉じてる花
    • Her self
    • I'm your girl.
    • "人生は芸術を模倣する"
    • パッツィ(名前)
    • 自分を取り戻せるのだと


アマンダ・セイフライド…………、
最高!!!!!100万点!!!!!!!∞
顔は可愛いし、
身体も、細いけど太ももはあって、腕はすらっと細く長くて……、最高すごい良い身体全部綺麗凄い美しい。
口も目も好き。
まつ毛フサフサ、目玉まるい光る。
可愛い。
すごい!

メイクもなんかカワイイ。
冒頭の薄いラベンダーピンク?の二重幅だけに乗ってる感じ(涙袋らへんにも入ってるかな?軽く囲みメイクかも)のアイメイクとか、カワイイ。
進むと、もっと青っぽいアイシャドウを使ってる。
インタビュー時には濃く全体的に塗ってる。

服装といい、舞台の地域といい、
ポップでキュート…!目に楽しかったなと思う。


無知、幼いって、辛いなと思う。

洗脳だよ。傷ついていた少女に……隙間があると埋められてしまうんだ。
というか、教育、かな。繰り返し自分で言わせたり、当然のように刷り込む…、従わなければ殴り…躾だ。母が夫に従うよう育てていた事も…。

あとやっぱり家族に問題があるなって。
一番はお母さんだけど、
お父さんはあまり娘の教育について参加している姿が見えてこなかったし。
なんというか……、お母さん自体、多分過去の自分についてまだ整理がついてなくて乗り越えられてないんだと思う。
とにかく、自分と娘を、全く同じに考えちゃダメだよね。
そこが一番よくない。
状況も人も、それぞれ違うのに。
自分の認識や望む方向から外れたら見ようとしない感じがした。
+娘を信用せず、味方にならず、それは……、良くないよ。苦しいよ。
現実を受け入れてほしい。娘ぐらい信じて味方になってあげてほしい。
でも、最後にはちゃんと気づけたようで、よかったなと思う。でも本当凄くいじっぱりというか素直じゃない人だよね。でもそれは家族、娘もわかってるよね、って感じの終わり方だったハグ。
最終的にわかりあえれば歩み合えれば何よりだよね。仲良く暮らしていってほしいな。


一応周りの他人が、ある面では夫や家族よりまともだった…のが救いかな。
逃げたら一応出資者の人が匿ってくれたし、そもそもの原因的悪友も本当にリンダを心配しているようだった。

リンダ本人がちゃんと逃げる意志を持ててたのもよかったな。
この人は私がいないと……、私はここにいるしか……、みたいな感じにあまりなってなかった。いや、なってはいたか。多分何度も諦めていたと思う、彼を受け入れようとしてたと思う。従おうと。
でも、ちゃんと逃げようとできてた。でも逃げ込んだ実家が……、悲しい。
それでも最終的にはちゃんと逃げられたから、本当よかったなと思う。
彼女は、自分を見失わないでいられたのか。お父さんと話したのもよかったかもな。冷静な眼というか…、うーん。彼女は、自分を客観視できてた人なんじゃないかなって思う。


リンダは若くして事故で亡くなっていて、残念だなと…、
そしてチャックもその3ヶ月後に心臓発作で…。
これには…驚いた。うーーーん……。現実は小説よりも。何なんだろうね。

戦い続けた彼女は本当に凄いと思う。
映画を作った頃には彼女はいなかったみたいだから、どう作ったんだろうと思ったら本を書いてたんだなって……、凄いなあと思った。
真実を知ってほしいという思い、同じような思いをする人を減らしたい、勇気を分けたいという思い、強いパワーだ。


★3.8
映像が好み。
(あー、あとは性要素がある作品では仕方がないけど、やっぱりみるなら修正無しで観たいですね。まあ、この作品は有りでもOKな方かなと思う。)