あるるる~と。

娯楽感想備忘録

『ピンクリボン』2004年118分制作国日本

~あらすじ~

ピンク映画界ドキュメンタリー


※以下ネタバレアリ


~感想~

日本映画NETは妙にエロVシネ?ばっか。ということで折角なのでそれらを撮ってる側を観てみた。無料期間じゃなきゃ一生見ないだろうし。
タイトルロゴがカワイイ?というかセクシー?というか…笑


どの世界の人も、本当に戦いながら作ってるんだなあと思った。
何度も演技指導して、床にうずくまりながら悩んでる監督もいるし。真剣そのもの。
低予算、だからこその知恵や工夫。
予算管理、いろいろな縛りのなかで、遊び心。
スゴイなーと思った。

映倫の制約があるので、ピンク映画は実際には行ってないんだね。そう見えてもマズいんだね。
前張りして小道具使って……、魚肉ソーセージ使っててウソでしょ!?だった笑
手しゃぶりアフレコも、ホントなんだな~と。
リアリズムの追求、しかしあまりにリアルすぎると上映できない!ジレンマだ。

ポスターは目立つとこに置けないので、まず一番にお客さんの目に入るのはタイトルで、だからタイトルが面白ければ内容と多少ズレてようがいいみたいな力業。確かにね……。
痴漢電車で特許とろうとしたら、こういうものはダメって却下された話も笑
「金払ったら最後まで観てくれるからな」
最後この言葉を何回もリピートするけど、うーん笑

話がハチャメチャで、マジ自由なんだな~と思った。
(膣を縫う(!?)シーン+カメラワークは内側(!!)から撮影(豚肉使用笑))
(教育ビデオの皮肉でギャグで作ったら、マジメなものととられちゃったとか)
その辺、やっぱ成人向け仲間でエロゲーの界隈とも似てるのかも。エロゲーも、怪奇物というか…グロというか…、一応エロは入ってるよ!みたいな変なゲームが沢山あるハズなので。特殊性癖も登場するあたりやっぱり似てる。(そういえば海外の大ヒットポルノ映画『ディープ・スロート』も結構凄い設定だし、特殊さに傾倒していく何かがあるのかな??)
内容よりスケジュール先行で、
監督イメージに沿って役者を演技走らせて、それをスタッフが追いかけて撮影、それを切り取る。っていう撮り方をしたこともあるって話面白かった。
やらせドキュメンタリーみたいにしてて、かけあいが生まれるのが面白かったって、生き物だな~って感じだ。

本当色々工夫されてて、凄いなと思った。
映画やって、そのあとその話の続きの舞台をその場で公演とか。
打たれて、血がパーンて鳴る火花も出る仕掛けとか。
マジにどっか洞窟に行って撮影してたり、すげえよ。

映画は撮ろうと思えばだれでも撮れるけど、その後が大変だとか。
結果論だとか。
ほえーだった。でも確かに、何でも、作ろうと本気ですれば作るは作れるのかも。
でもやっぱ結果ヒットしたっていうのは、皆が真剣だったり拘り持って作ってたからなんだろうなって感じがした。何かがあったんだろうなって。

人生を変える映画。映画は人生を変える。
うーむ。


このドキュメンタリーは、今から約15年前に撮られたもののわけだけど、今はこの世界どうなってるんですかね?
でも、日本映画NETにぽいものたちが全然あるので、やっぱまだ一応生き残っているんだろうな。
すごいぜ。。。
世の中には知らない世界が本当に、沢山あるなあ。
やっぱり何事も真剣に打ち込むことって、凄いパワーだなって思いました。