あるるる~と。

娯楽感想備忘録

『劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション』2010年75分制作国ポーランド

~あらすじ~

ムーミン谷に彗星が!


※以下ネタバレアリ


~感想~

吹替版で観たよ。
声がほとんど平成ムーミンで安心。ほっとする声。うれしい。
ただスノークのお嬢さんがかないみかさんじゃなかったと思う。それだけ残念。

OPED曲がなんだかへんてこで不思議だな…と思ったら、
ビョークでした。おお~!

話の中で、何度も地球前提だったり、エジプトなんて地名も出てきて、
えっムーミン谷って本当に地球の話なのか?
と疑問に思った。
都市伝説で、ムーミンの世界は核後の地球~みたいなものはきいたことがあったけど…この辺からの説なのかなー?ここまで地球明言されるとは、ちょっと驚いた。

映像は、コマ撮りアニメなのに奥行きが結構あって独特。
ガラスとかで何層にも物を配置しているのかな?影やガラスについた小さなゴミが映ったりしてた。
なかなか独特な動きや映像になっていて面白かったと思う。
フェルトやよくわからない材質のもの、とにかく色々使われてて工夫を感じた。
ムーミンが持ってるはずの足輪が消えてるシーンとかあったけど、まあそれはご愛嬌かな。
眠る時目を隠したりしてるのが、ちょっとリアルでいいなと思った。

少し調べてみたら、再編集されたのが2010年で、
制作自体は1978年や1982年頃と、とても古いものらしい。

  • 印象に残った台詞等
    • スナフキン
      • 「自分でキレイだと思うものは なんでもボクのものさ」「その気になれば 世界中でもね 自分でそう思えばね」
      • 「何かを自分のものにしたいと思うと 難しいものだよ」「見たものはカバンでなく頭にしまって それで立ち去ればいいんだ」「だからボクは荷物も持たずに楽しく旅ができるのさ」
      • 「荷物を少し減らそう」「これはいいテントだけど 物に執着してもしょうがない」「捨ててしまおうよスニフ ずーっと楽になること間違いないよ」「ボクたちには必要ない スニフ」
    • ナレーション
      • 「時には休んで 悩みを忘れるのはいいことです」「特に 彗星の悩みはね」
      • さびしげ わびしげ
      • 「コケは必ず木の北側に生えるんだ」
      • 悪い植物 大ダコ

ストーリーとしては、
彗星の事を調べるために旅立つムーミン、行く先々で仲間を増やしたり増やさなかったり…、そして帰路…、素晴らしい世界。
みたいな感じ…で、まあ特にスッキリもしない。
あの灰はなんだったの?(いや、彗星影響だろうけど)とか、少し思うかも?
でもこの、なんかあまり釈然とせず終わる感じが、ぽいな~と思って、結構いいなと思う。
のんびり観れた。
ランプの形とか、色々、出てくる物々は見慣れた形等をしてたので各アニメ化それぞれ忠実に原作を再現してるのかな~?と思った。
あのOPEDに出てくるへんな親子が、彗星だったのかなー?あのビョークの曲とともに描かれる宇宙シーンがまた独特の不気味さを放っていて、いいと思う。
あと海が無くなると流石にスナフキンもショックなんだなあとか、ムーミン助けるためにロープ引っ張れって言ってるのに全然スニフが動かないと流石にイラついてるなあとか、そういうスナフキンの人間味も感じられて、へーと思った。
あとあのお店は太っ腹やばい。ズボンを返品したらその代金でOKと他全部もらえてしまった、そもそもそのズボンも買ってないのに!?みんな釈然としないまままあ得だしいっか…いいのかな…いいか…って感じで店を後にするw笑う。その不明瞭さもちょっと不気味。
なんていうか、あのトカゲはなんだったんだ…とか、こう、ハチャメチャになってアレはなんだったんだ…ってなるけどアレはそういうものか…という感じに放置され、結局なんか平和になるのが、ムーミンらしくてなんかいいなと思う塩梅だった。パペットでも海外制作でも、いつものムーミンだなと感じた。安心するなと思う。
結構よかった。

やっぱりおうちがいちばん

☆2.8