あるるる~と。

娯楽感想備忘録

『バースデー・ワンダーランド』2019年115分制作国日本

~あらすじ~

叔母の骨董屋の地下の扉は、不思議な世界へと繋がっていて―――!?
スペシャルな誕生日、冒険が始まる―――!


※以下ネタバレアリ


~感想~


アニメーションの動きが良かった。冒頭でチィが髭紳士を殴った時のスカートの翻りとか。
色々綺麗でもあった、しずく切りの水の鳥とか。
ハート形の貝がらとか、特徴的なコップの形とか異世界感も良かったと思う。

音楽も結構特徴的だった。合ってた。
異国感。

母のほくろや部屋のマットだけでなく、主人公のTシャツとか、
結構細かく伏線が回収されていった印象。
(家から始まり家で終わるから、始めは良く見えていなかった世界が冒険を通して~って感じなのかな。
初めから充分綺麗だったように感じるけども(すごい庭だった)。
主人公は当初はあまりそれに気づけていなかったのかな?まあぶーたれてたね。)

特徴的な口癖や、小さなマスコット役割?のキャラも出てたりと王道だったなと感じる。丸い羊や、猫とかもいるし。
やっぱり一番可愛かったのは黒い方のちび。必死で下手な魔法を打つとことかいいよね。

キャラデザや絵がとてもよかった。彼の絵が動いている様が面白く、綺麗。
ただ、絵柄の雰囲気のせいか頭身が高くあまり小学生らしく感じなかった。でも、今どきの小学生ってあんな感じなのかな?(あ、キャラデザの方の出身がロシアなのは関係あるのかも。)
あと冒頭、寝ぐせ主人公と地味同級生の髪型が長さとボサボサ具合でシルエットが少し似ていたり、主人公の雰囲気が家と外で少し違ったり、開始直後で主人公の認識がまだ定まってないのもあり少し混乱した。寝ぐせの状態が、初対面だったから。


話としては、
まあ歩き始めるきっかけは、仮初の他人から貰った勇気で構わない。
というコトなのかなと思った。(ほぼ、前のめりのいかりに頼ってたけど、いいのかな?と思ったので)(最終的には同化することからも)。
(自分にはもう必要ないからいかりを王子に託す、みたいな展開に進むかと思ったら自分は自分で持ったままで意外だった。)
主人公、どこで成長したの?と思ったけど、地味に風景や知らない世界に感動していたということなのかな~。異文化交流。
(結構ひたすらぶーぶー言ってる主人公で、目の前の事を直視しない感じがあったけど、美しい色の世界を旅するうちに目の前をちゃんと見るようになった……のかな~。ちょっと急に感じた。)
主人公と同様に、王子の変化も少し急に感じたな。はじめて自分のことをわかってくれる人に出会えて、心が溶解して溜飲が下がって覚悟が決まったということなんだろうか。凄いぞ運命パワー。でも、それって少しずっと一緒にいた黒いちびが少し可哀そうだなと思っちゃうかも……。

チィちゃんは主人公との対比キャラなんだろうな。
同調圧力に逆らえずうじうじ日々を過ごしてる主人公と、他人に染まらず自由奔放に生きる叔母。

誕生日の必要あったのかなーとも思ったけど、成長!物語!ってことなのかなー?ふむ。
世界を楽めていない娘への、誕生日プレゼントとしてお母さんがはからったからかなー。
(ちゃんと計算すると、お母さんがあの国に行ったのはいつ頃の話なんだろう?やっぱり同年代?謎)

どうでもいいけど、セーター優勝したけど、思いっきりタグが突き刺さっていて、いいのか!?と思ったw


後は…、
主人公の尻描写がちょこちょこあったり…(チィから抱き着き身体チェック、鳥嘴につつかれ、猫しっぽ等)、
ヒゲの紳士に二本足で歩く少し大きめのネコ…、
なんか、二次創作(R18)映えしそう!、だなと感じました。


主人公と同年代の頃に観たら、また感想が違ったのかな~。