あるるる~と。

娯楽感想備忘録

『今夜、ロマンス劇場で』2018年109分制作国日本

~あらすじ~

映画監督を目指す主人公。
ある日、憧れのモノクロ映画ヒロインが現実に飛び出してきて―――!?


※以下ネタバレアリ


~感想~

女優ではなく、登場人物キャラクターに惚れ、
登場キャラクターのまま出てくるあたり、これは、
いわゆる、二次元嫁がやってきた!!!系だよね。ほーー。
というか、物語の登場人物が現実に…!?系はある種のジャンルの一つか。『魔法にかけられて』とか。


日傘や帽子、可愛かったな。レトロ服装いいね。
赤いドレスとか形が独特でよかったな。シルエットが短いケープ羽織ってるみたいだった。
風呂敷マント。

色々なものから題材をとってきてるみたいだったけど、
本当眉上前髪が似合うのなんて、オードリー・ヘプバーン綾瀬はるかぐらいのもんですよ。すごいな。

ハイティーン主婦 笑


いつ誰が悪いやつになるかとハラハラしながら観ていたけど、
みんな良いやつでよかった。優しい話でしたね。

特に良かったのは俊藤。かっこよかった。話し方も他の役の時と声の出し方とか違う感じで、流石だな~と思いました。
男は簡単に下を向くな、男の視線は常に未来、未来と好きな女を見つめて生きるもの、下を見ていたら今しか見えない。
うろ覚えの台詞だったけど、カッコよかったね~。
かなりとばっちりを受けていた人なので、いつキレるかと思ったけど、マジで心が広くて怒らず許すし、爆発すらも良い経験に変えていて凄かった強い。マジスタアでした。


電話ボックス、ガラス越しのキス。触れられない二人。王道にロマンチックですね~。
ハンカチ越しの手つなぎ、うおお~~。いいね。
連想ゲームとか、二人だけの定番の遊びが固まっていく感じ、甘々ですね。
いつか別れがあるから、写真をとっておくの大事だなと思いました。一緒に居る事の出来た今、を撮っておくこと。


ずっと呼び方はしもべなんだなあ笑
ある意味、悪く言えば主人公は映画の悪魔に魅入られたというか……、なんていうかなあ。こういう、けして結ばれることのできない人外と結ばれるパターンの話は、主人公は幸せなんだけど、他の道もあったのかな?みたいになってせつないですね。
でも本人たちは幸せだから、いいんだけどね。難しい感じ。そんなのヒロイン側が恐らく散々後悔したり抱えて過ごしていたハズですからね、くるしいね。
でも二人ともあの時、覚悟をして、決めた事だからな……。愛、すごい。

ラストは、映画の世界へ……というかなんというか。
幸せな物語、理想のエンディングというかね。
入れたのか幻か。後者かなあ。願い、は叶ったのか。二人が消える間際に見た夢?ある種の天国?見る作る側から内側に……。主人公側だけの夢ではなく、一緒にいたかな……と思う。まあ、想いは同じですよね。
ふむ……。でもあんなシーンをうたかたにでもみれたのなら、良かっただろうな。


自分はあまり、オマージュをさらいきれなかったので、
もっとさらえる人だったらきっとより楽しめただろうな~と思いました。