あるるる~と。

娯楽感想備忘録

『リトルマン・テイト』1991年99分制作国アメリカ

~あらすじ~

ディディは天才児の息子テイトを女手一つで育てている。
ある日、テイトの元に天才児を集めた学校への案内状が届く。


※以下ネタバレアリ


~感想~

良い映画だったな。
ビジュアルとしては、テイトの真っ白な肌と、ディディ(ジョディ・フォスター)の鮮やかな青チャイナドレスが印象に残った。
数字関連は、青い演出がされていて、昔に見た番組で数字がイメージとして見える人の話があったことを思い出した。
親の愛と、子供の成長と。他人とズレがある世界、辛いよね。でも幸せになるのがうれしい。

印象に残ったシーン
散らばったオレンジの招待状、俯瞰。
車窓に映る街並みと中のテイトの姿、離れていく切ない様子が上手く描かれてた。
影遊び。後でテイト一人でやるシーンが切ない。
絵のピアノ、映画らしいかわいらしさなんだけど悲しい。
丸い飾りみたいな?時計みたいな?何かが壁にいろいろ飾られてたけどなんだったんだろう。結構面白い部屋に親子は住んでた。
別れの言葉「また明日」
子供がおぼれたシーンは本当にヒヤッとした。子供から目を離さないこと……みたいな意味合いかな?テイトも限界だった頃だし。

オデッセイ
たためる星
旅の人生は寂しいんだね
レプトン
花柄のカバン
あめ

登場人物もキャラ立ちがしていてよかった。
特によかったのは、やっぱり天才数学少年の彼だ。デーモン?だっけかな。
常にマントがはみ出ていてほんと面白かったwキャラクターもちょっと生意気というかひねてて憎めん。
凡人は社会に適応し、社会は天才に適応する~云々……、誰かの言葉なんだっけか。良いね。
小さい馬と普通の馬、おもしろいwかわいい。
なんでも数える……。
大切なのはIQが高い事じゃない、その使い道だ。
他にも、ひたすら逆さ言葉を話すちょい役の天才児や、良い奴だけど大人で遊んでくれないでもちゃんと説明はしてくれた大学生とか。なかなかいい。
そして、才女ジェーン。ジェーンは頭いいけど、料理とかは苦手だったり子供の気持ちにはあまり寄り添えてなかったり、弱点が結構あってよかった。

まんなかあたりで親子に亀裂が走ったような気がしたから、やっぱり三幕構成だったのかなー?と思う、けどちゃんと確認はしていないのでわからない。

産まれたところから始まって、8歳の誕生日で終わる。
序盤であった7歳の誕生日は、誰も招待状を持ち帰ってすらくれない悲しい誕生日だった。
でも8歳の誕生日はとても楽しいにぎやかなもの。
大きなバースデーケーキに、沢山の人々、本当に幸せが描かれていてよかった。

テイトは、他者とのズレが大きくて、7歳児にして胃を痛めるほど世界の問題にだって苦しむけど、
最終的に、別の世界に出たことで友人も増えて、楽しそうに8歳の誕生日を迎えられてよかったなあ。
あのラストなら、彼の未来に希望が持てるエンドで、よかったね。ハッピー!
急に幸せ感はあった気もするのでカットとか結構されてるのかな?ではあったかもだけど、やっぱり母の愛がしっかりあるパワーとかも感じたかな。みんなよかったね。ジェーンも救われたかと思う。お母さんも、勿論変わったと思う。
今いる世界が苦しいのなら、ほかの世界に出るってのは、結構意味あることなのかも。やっぱりそれは前進なのかもしれないね。離れてみたりさ。色々な考えや価値観や生き方に触れて。
みんな葛藤して成長して、よかったねー。
マントほんと面白かったな~。