あるるる~と。

娯楽感想備忘録

『バウンス ko GALS』1997年109分制作国日本

~あらすじ~

シブヤ、エンコー、コギャル、ヤクザ、家出少女。
家出少女リサは、旅費の為アダルトビデオに出るが乱入してきたヤクザに逆に持ち金を奪われ……タイヘン!


※以下ネタバレアリ


~感想~

ムッッチャ良かった。あらすじでも面白そうだし、サムネだけでもコレは刺さるなと思ったけど、良いわ。
映画っていいね、と思った。
女子高生サイキョー


リサは白。
象徴的だ。
リュックも上着(についてるクマカフス?も)もパンツも。
みんなを魅了する、洗い流した気もする、一陣の風みたいな。ラクちゃんとジュンコの生活はそこまで変わりはしないだろうけど、でも確かにきっと何かが残ったと思う、影響を与えたんじゃないか?
おかしな状況下でも流されない。金の為でも侮辱するお爺さんにキレる、真っすぐさが凄いね。熱血少女。純真。
けじめを全うする強さ。清廉さ。凄い。

3人のバランスもイイ。
フシギ、ギャル、マジメ。
髪の長さも、ベリショ、ロング、セミ
ビデオ撮影の時にモブ2人のセーラー着こなしは同じだったけど、メインの2人はちょっと個性ある着こなしというか色で、差別化されてた。
(冒頭のラクちゃん登場でも言えるかな。皆制服のなか彼女だけ私服で、浮いてる。)
結構キャラクター造形が、二次元的というか、キャラデザされてるって感じた。
ジュンコやラクちゃんに関しても言わずもがな。黒髪ぱっつんってやっぱ結構フシギちゃん感でるし、茶髪はギャルを感じるもんだな。

拘りある恰好で、信念というか持って生きて過ごしてる感じ、ヨイネ。ソレってキモチイイよね。


男はほぼ大人しか出ない。そして総じて狂っている。
というか大人は全員狂っている。おかしい。
出る大人はみんな狂ってる。
対比というかだ。別のいきもんだ。男女に子供大人。
常識ある大人が少なくなったから子供の日常識が通用する、か。
ジュンコの度胸カッコよかった、ボスだ、かっけえ。彼女は彼女なりの筋が通ってて凄い。というかメインの3人はしっかり彼女らなりの筋がそれぞれ通ってた、魅力的だね。

演技が独特というかで良かった。変わってる。自然というか。全然聴きとれない部分がめっちゃ多くて、でもそれもまたおもろい。
カメラワークも下から撮ったり、へんてこでよかった。音ばつんてしてカットつなげたり。
LISAの張り紙が街に大量発生するシーン、メチャクチャで派手で、雰囲気あってよい。カムバック。
屋上のシーンとかも光が綺麗だった。
直線アレルギーみたいな設定おもろい。
おもちゃみたいなプラスチック指輪、カバン、髪飾り、ピン留め、……色々アイテムもかわいかった。プリクラはりまくりポケベル?とか。服装もいいかんじ。白いリュックに赤いスカーフ結んでるとか。
ぴっぴ、かっか。ジェラジェラ。ジェラシーをジェラってるってしてさらにはジェラジェラって言うの良いな。
らくちゃんの髪型チェンジとか面白かったな、髪飾りが通ってるのもよかったし、髪長いのい~~~ね。
音楽もなかなかへんてこだったり、よかった。
(神社シーンはようわからん、何?アレ。心象的な?神秘的な??切り替え的な?もう少ししてまた観たらわかるかな。そういう、え?みたいなシーンもあったような気がする、良いね。)

ジュンコは小さい頃から大人らに性的に見られてるし、
リサもちょっと歩いただけで変なやつらに絡まれるし、
やっぱ顔がある程度良い(もしくは単に少女なだけで)もそれなりの受難あるなと思うが、それらに負けない感じあってよかった。それぞれの形で抗ったり上手い事受け流したり、強く生きてる。芯。


めちゃ爽やかに終わる。けど、
結局××しかさせてねーし、××しか痛い目あってねーーーーーー!
むごいむごすぎる、でもそれがいいね。うわー酷いよ酷い。
折れぬ賢い美少女が勝利よ。うわうわう。でもそれが良いよね。うわあ。

エンドロール後笑い声で〆られるのも良い。面白い。
プリクラ良いな。というか、街並みや持ってるものとか諸々、本当良い時代だな。
90年代LOVE。大好き。90~00年代。


ちょっと生きる気力がわいた気がした。
映画ってヨイネ。やっぱり好きに生き振舞うが勝ちよ。勇気元気。
メチャカワイイしタノシイし、ヨカッタな~~。
良い映画だったーーー。


☆5/5