あるるる~と。

娯楽感想備忘録

『四月物語』1998年67分制作国日本

~あらすじ~

北海道から、東京の大学へ進学した主人公。
しかし、大学への進学理由は何か言い辛い動機があるようで……。


※以下ネタバレアリ


~感想~

岩井俊二、感が強い、というかしっかりある。
岩井俊二監督作品なので当たり前だけども。
特徴的対照的な女の子2人とか、
なんだか愛重い初恋(?)とか、ぽいな~と思う。
ちょっと『花とアリス』みを感じた。


前半後半、丁度真ん中あたりで切り替わった感じがしたというか、
前半は、東京のなんかイヤだなあ…(キスアベック、映画館痴漢もどき、等)って感じのところが多かったけど、
後半は、東京きてよかったな…って感じのこともあったよ(先輩と再会、お隣さんと食事、親切な紳士、等)って内容だった。上京理由も明かされるしね。

桜の雨に始まり、夏?の雨に終わる。
印象的に残ったのはやっぱりこれらのシーンっていうか、特に壊れた赤い傘で雨を受けながら上を眺めて、大学受かったのは「愛の奇跡」だとモノローグするラストシーンは印象的だ。
開ける傘開ける傘壊れてるシーンもなんかよかったかな。

途中カメラブレまくりカメラワークとかへんてこだったな。
あと、画的に面白かったのは、釣り部の原っぱでの練習シーン。なんか変わってるよね。あんなことするの???驚いた。
高校時代の屋上お弁当シーンもなんかよかった。凄いとこ座ってる。
旅立ち時の主観さもおもろかったね。

本当に田舎の女の子が上京してきたばかりって感じで、
引っ越しも下手だし、お隣さんきてるのに電話切れないしで、結構ハラハラ…ヒー!やめてー!!ってなったりした笑
若いってやっぱ失敗沢山なのかも。


主人公のポッケ沢山リュックイイネ。
壊れた赤い傘もなんか良かったな。
先輩がバイトしてる本屋さんも、赤いはしごが印象的。+注意書きの山。
冒頭花嫁さんを守る傘の一つ、花型だったり可愛かったな。
のぞき窓がガラス窓なアパート。
リバー・ランズ・スルー・イット
3030円。
音楽、CLASSICってなんかシンプルな表記だな。
部屋ホント、学生さんの部屋って感じだったな。可愛かったね。いいなー。

先輩(田辺誠一)、がカッコいー!こりゃついてっちゃうね笑
てかああこの人か!今の写真見るまで繋がらなかった。おお……。若い!!
同級生の佐野さえ子(留美)もかなりよかった。独特の顔、良い意味で金魚みたい。好きな顔だな~良いお顔だ~。
あまり有名作には出ておられないのかな…と思ったら名作ゲーム『街 〜運命の交差点〜』出ておられる!!!?これは、俄然楽しみになったぜ。


なるほどな~でした。
映像というか雰囲気が、やっぱり岩井俊二監督作品、綺麗ですね。
青春描くなあ。ちょっと痛い、不器用な、でもそこにある美しさ、って感じ。独特です。